Amazon Rekognitionで「コレクション」を操作する

Amazon Rekognitionで「コレクション」を操作する

Clock Icon2018.06.04

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中村です。 AWS Summit から帰ってきましたので、また Rekognition の検証をしていきます。

前回まではこちら

Amazon Rekognition で顔認識用の「コレクション」を作る Amazon Rekognition で2つの画像から顔を検出・比較する

今回は、前回作成したコレクションを操作していきます。 具体的には、画像追加・削除・一覧の表示・検索です。

IndexFaces(画像追加)

既存のコレクションに、検出した顔を追加します。

リクエストパラメータ

Name Type Required Description
Collection ID String 検出した顔を追加したいコレクション ID
Image Structure base64-encode された画像もしくは S3 オブジェクト。 AWS CLI を使う場合は、base64-encode された画像は対応していません
External Image ID String × 検出した顔に指定する ID
Detection Attributes List × リターンする顔属性の配列。DEFAULT と ALL がある。 指定なしもしくは DEFAULT の場合、API は Bounding Box / Confidence / Pose / Quality / Landmarks のサブセットを返す。 ALL の場合は、全て返されるが処理に時間がかかる。
CLI Input JSON String × 提供された JSON 文字列に基づいて操作を実行。 --generate-cli-skeleton によって出力される形式。コマンドラインに他の引数が指定されている場合、CLI 値は JSON 提供の値を上書きします。
Generate CLI Skeleton String × API リクエストを送信せずに JSON スケルトンを標準出力する。値または値の入力がない場合は、--cli-input-json の引数として使用できるサンプル入力 JSON を出力。出力値が提供されている場合は、コマンド入力を検証し、そのコマンドのサンプル出力 JSON を返します。

サンプルコード・レスポンス

    $ aws rekognition index-faces --collection-id 'XXXXXXXX' --image '{"S3Object":{"Bucket":"XXXXXXXX","Name":"mai.jpg"}}' --external-image-id 'mai'
{
    "FaceRecords": [
        {
            "FaceDetail": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.6206896305084229,
                    "Top": 0.14505495131015778,
                    "Left": 0.12732096016407013,
                    "Height": 0.5142857432365417
                },
                "Landmarks": [
                    {
                        "Y": 0.34067580103874207,
                        "X": 0.3299688398838043,
                        "Type": "eyeLeft"
                    },
                    {
                        "Y": 0.3718206286430359,
                        "X": 0.5413291454315186,
                        "Type": "eyeRight"
                    },
                    {
                        "Y": 0.4536939263343811,
                        "X": 0.39416512846946716,
                        "Type": "nose"
                    },
                    {
                        "Y": 0.5066270232200623,
                        "X": 0.319728821516037,
                        "Type": "mouthLeft"
                    },
                    {
                        "Y": 0.5370627045631409,
                        "X": 0.5031372308731079,
                        "Type": "mouthRight"
                    }
                ],
                "Pose": {
                    "Yaw": -12.5783052444458,
                    "Roll": 10.427962303161621,
                    "Pitch": -7.994979381561279
                },
                "Quality": {
                    "Sharpness": 99.97486114501953,
                    "Brightness": 65.7033462524414
                },
                "Confidence": 99.86449432373047
            },
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.6206896305084229,
                    "Top": 0.14505495131015778,
                    "Left": 0.12732096016407013,
                    "Height": 0.5142857432365417
                },
                "FaceId": "fbbca2a4-df0b-46f6-9c9b-e12f62f9bc3b",
                "ExternalImageId": "mai",
                "Confidence": 99.86449432373047,
                "ImageId": "c147a204-2c52-591d-8f0a-24008ed096a4"
            }
        }
    ],
    "FaceModelVersion": "3.0",
    "OrientationCorrection": "ROTATE_0"
}

External Image ID = mai と指定したので、Face プロパティの中に ExternalImageId に入力されています。 このように人間が認識できる ID が振れます。

ListFaces(一覧表示)

コレクション内の顔をリスト化します。

リクエストパラメータ

Name Type Required Description
Collection ID String 検出した顔を削除したいコレクション ID
CLI Input JSON String × 提供された JSON 文字列に基づいて操作を実行。 --generate-cli-skeleton によって出力される形式。コマンドラインに他の引数が指定されている場合、CLI 値は JSON 提供の値を上書きします。
Starting Token String × 結果が分割した場合に、次のアイテム取得を開始するのに必要な値。
Page Size Integer × AWSサービスコールで取得する各ページのサイズ(コマンドの出力に返される項目の数には影響なし)
Max Items Integer × コマンド出力する項目の最大数
Generate CLI Skeleton String × API リクエストを送信せずに JSON スケルトンを標準出力する。値または値の入力がない場合は、--cli-input-json の引数として使用できるサンプル入力 JSON を出力。出力値が提供されている場合は、コマンド入力を検証し、そのコマンドのサンプル出力 JSON を返します。

サンプルコード・レスポンス

    $ aws rekognition list-faces --collection-id 'XXXXXXXX'
{
    "FaceModelVersion": "3.0",
    "Faces": [
        {
            "BoundingBox": {
                "Width": 0.6206899881362915,
                "Top": 0.14505499601364136,
                "Left": 0.1273210048675537,
                "Height": 0.5142859816551208
            },
            "FaceId": "fbbca2a4-df0b-46f6-9c9b-e12f62f9bc3b",
            "ExternalImageId": "mai",
            "Confidence": 99.864501953125,
            "ImageId": "c147a204-2c52-591d-8f0a-24008ed096a4"
        }
    ]
}

DeleteFaces(画像削除)

パラメーターで指定した Face ID をコレクションから削除します。

リクエストパラメータ

Name Type Required Description
Collection ID String 検出した顔を削除したいコレクション ID
Face IDs List 削除したい顔の ID
CLI Input JSON String × 提供された JSON 文字列に基づいて操作を実行。 --generate-cli-skeleton によって出力される形式。コマンドラインに他の引数が指定されている場合、CLI 値は JSON 提供の値を上書きします。
Generate CLI Skeleton String × API リクエストを送信せずに JSON スケルトンを標準出力する。値または値の入力がない場合は、--cli-input-json の引数として使用できるサンプル入力 JSON を出力。出力値が提供されている場合は、コマンド入力を検証し、そのコマンドのサンプル出力 JSON を返します。

サンプルコード・レスポンス

    $ aws rekognition delete-faces --collection-id 'XXXXXXXX' --face-ids 'cc5ddb6c-0d92-4947-9364-583cc24c2ab5'
{
    "DeletedFaces": [
        "cc5ddb6c-0d92-4947-9364-583cc24c2ab5"
    ]
}

ちなみに画像を複数削除する場合は、このような書き方になります。

$ aws rekognition delete-faces --collection-id 'XXXXXXXX' --face-ids XXXXXXXXXXXXXXXX XXXXXXXXXXXXXXXX

SearchFaces(検索)

パラメータで与えられた、 Face ID とマッチした顔を検索します。Face ID に指定した顔は一覧には含まれません。

リクエストパラメータ

Name Type Required Description
Collection ID String 検索したいコレクション ID
Face ID String コレクション内の画像とマッチさせたい Face ID
Max Faces Integer × 検索する顔の最大数。最も高い信頼度を持つ顔の最大数が返される。
Face Match Thresold float × 返す顔マッチの最小信頼度( Similarity )を指定する。
CLI Input JSON String × 提供された JSON 文字列に基づいて操作を実行。 --generate-cli-skeleton によって出力される形式。コマンドラインに他の引数が指定されている場合、CLI 値は JSON 提供の値を上書きします。
Generate CLI Skeleton String × API リクエストを送信せずに JSON スケルトンを標準出力する。値または値の入力がない場合は、--cli-input-json の引数として使用できるサンプル入力 JSON を出力。出力値が提供されている場合は、コマンド入力を検証し、そのコマンドのサンプル出力 JSON を返します。

サンプルコード・レスポンス

コレクション内の画像
$ aws rekognition list-faces --collection-id XXXXXXXX
{
    "FaceModelVersion": "3.0",
    "Faces": [
        {
            "BoundingBox": {
                "Width": 0.594406008720398,
                "Top": 0.18610399961471558,
                "Left": 0.16483500599861145,
                "Height": 0.49627798795700073
            },
            "FaceId": "189b07b5-6568-4160-954e-c30e2c2e7900",
            "ExternalImageId": "mai_19",
            "Confidence": 99.91909790039062,
            "ImageId": "c7f123d9-542f-54bf-a7f9-2349bbae361e"
        },
        {
            "BoundingBox": {
                "Width": 0.6372550129890442,
                "Top": 0.19931499660015106,
                "Left": 0.15459999442100525,
                "Height": 0.5263159871101379
            },
            "FaceId": "3b5e1d4d-b26a-479d-a3a3-5c681668fffd",
            "ExternalImageId": "mai_15",
            "Confidence": 99.96369934082031,
            "ImageId": "2d3a75d0-5de9-5d19-9f27-1c937a098014"
        },
        {
            "BoundingBox": {
                "Width": 0.6206899881362915,
                "Top": 0.14505499601364136,
                "Left": 0.1273210048675537,
                "Height": 0.5142859816551208
            },
            "FaceId": "b3652c2f-4489-44c9-a032-3ec7fa53a3f1",
            "ExternalImageId": "mai",
            "Confidence": 99.864501953125,
            "ImageId": "c147a204-2c52-591d-8f0a-24008ed096a4"
        }
    ]
}
サンプルコード

ExternalImageId: mai を Face ID にして、 mai_15 / mai_19 を検索します。( mai / mai_15 / mai_19 は同一人物の画像です。)

$ aws rekognition search-faces --collection-id XXXXXXXX --face-id b3652c2f-4489-44c9-a032-3ec7fa53a3f1
{
    "SearchedFaceId": "b3652c2f-4489-44c9-a032-3ec7fa53a3f1",
    "FaceModelVersion": "3.0",
    "FaceMatches": [
        {
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.594406008720398,
                    "Top": 0.18610399961471558,
                    "Left": 0.16483500599861145,
                    "Height": 0.49627798795700073
                },
                "FaceId": "189b07b5-6568-4160-954e-c30e2c2e7900",
                "ExternalImageId": "mai_19",
                "Confidence": 99.91909790039062,
                "ImageId": "c7f123d9-542f-54bf-a7f9-2349bbae361e"
            },
            "Similarity": 98.52896118164062
        },
        {
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.6372550129890442,
                    "Top": 0.19931499660015106,
                    "Left": 0.15459999442100525,
                    "Height": 0.5263159871101379
                },
                "FaceId": "3b5e1d4d-b26a-479d-a3a3-5c681668fffd",
                "ExternalImageId": "mai_15",
                "Confidence": 99.96369934082031,
                "ImageId": "2d3a75d0-5de9-5d19-9f27-1c937a098014"
            },
            "Similarity": 95.05223846435547
        }
    ]
}

SearchFacesByImage(検索)

パラメータで与えられた、 画像とマッチした顔を検索します。

リクエストパラメータ

Name Type Required Description
Collection ID String 検索したいコレクション ID
Image String base64-encode された画像もしくは S3 オブジェクト。 AWS CLI を使う場合は、base64-encode された画像は対応していません
Max Faces Integer × 検索する顔の最大数。最も高い信頼度を持つ顔の最大数が返される。
Face Match Thresold float × 返す顔マッチの最小信頼度を指定する。
CLI Input JSON String × 提供された JSON 文字列に基づいて操作を実行。 --generate-cli-skeleton によって出力される形式。コマンドラインに他の引数が指定されている場合、CLI 値は JSON 提供の値を上書きします。
Generate CLI Skeleton String × API リクエストを送信せずに JSON スケルトンを標準出力する。値または値の入力がない場合は、--cli-input-json の引数として使用できるサンプル入力 JSON を出力。出力値が提供されている場合は、コマンド入力を検証し、そのコマンドのサンプル出力 JSON を返します。

サンプルコード・レスポンス

S3 に mai_8.jpg(他の mai と同一人物) をアップロードしました。 mai_8.jpg を Image に設定し、検索します。

$ aws rekognition search-faces-by-image --collection-id XXXXXXXX --image '{"S3Object":{"Bucket": "XXXXXXXX","Name":"mai_8.jpg"}}'
{
    "SearchedFaceBoundingBox": {
        "Width": 0.5096153616905212,
        "Top": 0.20222045481204987,
        "Left": 0.2572115361690521,
        "Height": 0.4203013479709625
    },
    "SearchedFaceConfidence": 99.84368133544922,
    "FaceMatches": [
        {
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.6372550129890442,
                    "Top": 0.19931499660015106,
                    "Left": 0.15459999442100525,
                    "Height": 0.5263159871101379
                },
                "FaceId": "3b5e1d4d-b26a-479d-a3a3-5c681668fffd",
                "ExternalImageId": "mai_15",
                "Confidence": 99.96369934082031,
                "ImageId": "2d3a75d0-5de9-5d19-9f27-1c937a098014"
            },
            "Similarity": 97.67920684814453
        },
        {
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.594406008720398,
                    "Top": 0.18610399961471558,
                    "Left": 0.16483500599861145,
                    "Height": 0.49627798795700073
                },
                "FaceId": "189b07b5-6568-4160-954e-c30e2c2e7900",
                "ExternalImageId": "mai_19",
                "Confidence": 99.91909790039062,
                "ImageId": "c7f123d9-542f-54bf-a7f9-2349bbae361e"
            },
            "Similarity": 91.8482666015625
        },
        {
            "Face": {
                "BoundingBox": {
                    "Width": 0.6206899881362915,
                    "Top": 0.14505499601364136,
                    "Left": 0.1273210048675537,
                    "Height": 0.5142859816551208
                },
                "FaceId": "b3652c2f-4489-44c9-a032-3ec7fa53a3f1",
                "ExternalImageId": "mai",
                "Confidence": 99.864501953125,
                "ImageId": "c147a204-2c52-591d-8f0a-24008ed096a4"
            },
            "Similarity": 81.37322998046875
        }
    ],
    "FaceModelVersion": "3.0"
}

まとめ

いかがでしたでしょうか。 SearchFaces でなかなかデータが出ずに(パラメータのデータのみしかなかったので)戸惑いました。

次回も引き続き、 Rekognition の検証をしていきます。

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